最終更新日 2024年10月30日 by jpdonline
「出版社のお仕事が知りたい」
「出版の種類ってどんなのがあるの?」
「素人の自分でも本は出せるのか知りたい」
私たちが何気なく読んでいる雑誌や書籍などはすべてどこが作っている者なのでしょうか。
そのことに関してはあまり意識していない人が多いかもしれません。
ですが、大概の人はどこかの出版社が制作したものであると認識しています。
日本には出版社がたくさんあります。
大手の誰でも知っている有名なところから、弱小の名前も知られていないようなところもあります。
昔は何か情報を得たい場合には、書籍や雑誌から得るしか方法がありませんでした。
ですから本を購入したり、図書館で探し物をしたりして自分が欲しい情報を得ていたものなのです。
現代ではすぐにネットで検索して探すことができる時代に
ところが1990年代に入ってインターネットが爆発的に普及していきました。
そして2000年代後半にはスマートフォンの登場で、いつでもだれでもお手軽に情報を入手することが出来る大変便利な時代に突入しました。
ネットのない時代であればほしい情報は本からしかありませんでしたが、現代ではすぐにネットで検索して探すことが出来るようになりました。
そのためかネットが普及し始めた90年代から書店の売り上げが落ち始めてきました。
そうなると出版社ももちろん影響が出てきます。
2000年代に入るとネットで書籍が購入できるようになり、書店の倒産が相次ぎました。
出版社も弱小の所は倒産するようなこともありました。
本が売れない時代に突入したのです。
そのような時代ですから売れる本を出すのはとても難しい状態になったことは言うまでもありません。
書籍を出版する会社の2つの仕事
出版社には様々な本をだす大手の出版社がまず思い浮かぶと思います。
しかし、それ以外にも専門書などを専門に扱うようなところもあるのです。
さらに小説などの文芸書のみを扱うところもあるので、小さいところまで含めるとたくさんの会社が出版不況の現代でも存在しています。
書籍を出版する会社には主に二つの仕事があります。
一つは「営業」でもうひとつは「編集」です。
このふたつが大きな柱になっています。
編集
編集は言うまでもなく本の中身をせいさくする仕事になります。
取材や写真撮影、クリエーターとのやりとりなど様々なことを行い、1冊の雑誌や書籍を作り上げていくのです。
月刊誌や週刊誌を作成している会社であれば、たくさんの仕事に追われます。
例えば、週間のマンガ誌を発行するのであれば、漫画家とのやり取りなども欠かせない仕事です。
このような会社はどこもかしこも従業員が激務であり、深夜まで働くような場合もあります。
営業
一方で営業の仕事も大切です。
出版会社で作成した書物は書店などで平積みしてもらわなければ売れることはありません。
そのような活動が営業の一環でもあります。
様々な書店をめぐって目立つ場所においてもらうなどの努力が大切です。
以上の二つが出版会社の役割です。
書籍を売る方法
なお、書籍にはさまざまな売る方法があります。
例えば出版会社がすべ手の費用を負担して、書籍を販売することを商業出版と言います。
書店に並べられている本のほとんどは商業出版によるものです。
ですが、他にも著者が自ら費用を出して本を出版するという方法があります。
それが「自費出版」です。
この二つのメリットとデメリットを解説します。
商業出版
まず商業出版ですが、著者は無料で本を出版できるのが何よりも魅力と言えます。
さらに売れれば印税という収入が入るのも魅力的なところと言えます。
ところがその商業出版にもデメリットがあります。
それは著者が本当に言いたいことが言えるかどうかわからないということです。
出版会社としてはどうしても本を売りたいために、著者にこのように書いてほしいなどと配色をすることがあります。
そうなると著者が言いたいことがやや変わってしまうこともあるからです。
自費出版
他にも、現代では前述の通り出版不況のさなかにあります。
ですから商業出版で本を出したい人はたくさんいるかもしれませんが、出版会社に企画を持ち込んでも、会社側に没にされることも良くある話です。
前述の通り会社としては出版するからにはその本が出来るだけ売れるようにしたいと思っています。
そうなると内容の薄い物を持ち込んでもなかなかOKは出してもらえないのではないでしょうか。
そのような人がどうしても出版したい場合に役に立つのが、自費出版に当たります。
これであれば自分で費用を出しさえすれば誰でも出版することが可能です。
さらに内容も自由に書けるのもメリットと言えます。
しかし、自費出版の場合には、自分で書店巡りをして書いた本を置いてもらうなどの処置も必要です。
さらに自費出版の本を平積みされることは難しいケースも多く、なかなか人の目に留まることは少ないのではないでしょうか。
まとめ
このように、本を出版する会社はたくさんありますが、ベストセラー本を作るというのは本当に至難の業ともいえるくらい難しい状況と言えます。
そのような中でも毎年何かしらの本が話題になることがあるので、ベストセラー本やロングセラー本を目指して商業出版をすることは夢のある話ではないでしょうか。