最終更新日 2024年10月30日 by jpdonline
馬券を買うならJRAの控除率を知っておこう
初心者の人が競馬を行うときには、まず最初に予想を的中させることを考える人がとても多いです。
確かに、予想を的中させないと儲けを得ることができないので、この考え方は間違いというわけではありません。
しかし、将来的にこういった的中率重視の予想方法を行ってしまうと、損失が大きくなってしまうということを理解しておく必要があります。
前提として、競馬では忘れてはいけないとても重要なポイントが存在します。
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それは、控除率が存在することです。
控除率とは、胴元であるJRAがどの程度の利益を得るのかという割合です。
そもそも、競馬を主催しているJRAは、馬券の売上で経営を成り立たせていますので、そこから利益を得るための工夫を設けています。
これが、控除率と呼ばれているものです。
控除率は、馬券を購入するときにあらかじめJRAが受け取るための利益を設定しておくことで成り立ちます。
例えば、控除率が25%で設定されている馬券では利益は最終的に75%になって購入者に返還されます。
仮に、100円をかけて200円の的中馬券となって手元に返ってきたとしても、その利益は実質的には75円分の利益しか存在しないことになります。
25%分はJRAの利益として必ず入ることになりますので、本来ならばこの的中馬券にはプラス25%分の価値が存在するのです。
これが、胴元の利益となる控除率です。
馬券によって控除率の割合が違う
実は、日本の馬券ではこの控除率がそれぞれの券種によってかなり異なります。
これは、予想をするときに絶対に知っておかなくてはならない基本的な知識です。
原則として、最も控除率の割合が低いものは単勝と複勝です。
単勝と複勝は、最もJRAが儲けを出しづらいシステムになっていますので、実は儲けを出したいと考えている場合にはこれらの券種にこだわって馬券を購入した方が効率的であることが分かります。
反対に、3連単は最も控除率が大きくなります。
確かに、3連単は当たったときの配当が非常に大きいのですが、それと同時にJRAに対して払わなくてはいけない控除率が大きくなってしまいますので実質的には損になっています。
ですから、こういった前提を理解してから予想を組み立てていかなくてはいけません。
そして、こういった前提を理解したうえでとても重要になるのが回収率です。
回収率は、100%を超えれば馬券の購入の仕方が非常にうまい人であると認識されます。
上述のように、競馬には控除率が存在しますので、何度も同じ券種を購入していくと必ずその控除率分だけ負けが大きくなります。
こういった観点から考慮すると、控除率にも負けない回収率を残せている人は、それだけで上手な馬券の買い方をしているということが分かります。
控除率よりも回収率にこだわる
実際に、この考え方は的中率を考えるときにも非常に重要です。
控除率は、馬券が当たったとしても実質的にその分の利益は無くなっていることを意味しますので、的中しても外しても最終的には手元に控除率分だけが引かれた利益が残ることが多い現状です。
例えば、25%の控除率が存在する3連単を購入し続けると一時的に100%の回収率を出せたとしても、長期的には必ず回収率は75%程度に収まります。
つまり、上手い人ほどこの回収率を考えながら馬券を購入していくことになるわけです。
的中率を向上させても、最終的にはこの理論に当てはまることになりますので、実は的中率にこだわることはほとんど意味がありません。
反対に、回収率にこだわった予想を行っていくと最終的に大きな利益を出すこともできるようになります。
そもそも、同じような買い方をし続けていけば控除率分だけ負けてしまうのですから、その都度違った買い方や馬券の組み立て方をしていけば、それだけ利益を出しやすくなることを意味します。
仮に、1日の中で既に回収率で100%を超えたのならば、その日はもう馬券を購入しないようにするなど、あくまでも回収率を基準に考えていくことが大切になるわけです。
もちろん、実際に競馬を見ていくときには着順を考えるときのファクターも重要です。
前走の成績や騎手、血統などを考えていけば購入できる競走馬を絞ることができます。
購入する競走馬を絞ることも、実は回収率を大きく向上させるポイントの1つです。
これは、単勝1点買いとその馬からの総流しは同様の結果を得られる可能性が高くなると考えられているからです。
単勝1点買いを続けていけば、控除率が低いとはいえ必ずその分だけ負けます。
そして、単勝の控除率と同じくらい総流しを行ってしまうと負けてしまうことになります。
言い換えると、点数を絞って購入すればそういった回収率の面での負け方を気にしなくてもよくなるので、利益を出しやすくなります。
このように、競馬は的中率よりも回収率を前提にして考えていくと自ずとどういった方法がベストなのかがわかってきます。
そのうえで、自分にあったスタイルを見つけることが大切です。