最終更新日 2024年10月30日 by jpdonline
ファッションが好きな私にとっては、葬儀など親戚や多くの人が集まる場所であってもおしゃれをしたいと思ってしまいがちだったのですが、ブラックフォーマルでは相手の人に失礼がないような格好であることや周りの人から浮かないスタイルにすることも重要であり、マナーのある中でのおしゃれを楽しむ必要があるということを両親から教えられてきました。
高校生までは、親せきの葬儀や法事の際には学校の制服を着て参加していたのですが、卒業とともに初めてのブラックフォーマル選びをしました。
病気をしていて長い入院をしている人がいれば、もしもに備えてブラックフォーマルは用意しておかなければなりません。
死を待つようなかんじで事前に用意しているということは入院をしている人やそのご家族には知られるわけにはいきませんが、急な場合には買いに行く時間もなくて適当なものを選んでしまったというトラブルのないように、事前にゆっくりと探して用意しておくことは重要だと感じていたからです。
どのくらいの予算でどのようなものがあるのか分からなかったので、まずは下見としてデパートやスーツ専門店、量販店などを回ってウィンドーショッピングをすることから始めました。
■リーズナブルな料金のブラックフォーマルもある
百貨店では落ち着いた雰囲気のものがたくさんあり、値段は一括払いは考えてしまうほどの高いものもありましたが、量販店では非常にリーズナブルな料金で販売されていたので魅力的でした。
両親の親はすでに亡くなっていたので、もしも着る時が来るとなるのなら親の兄弟あたりの年齢層になるのですが、まだおじさんやおばさんたちも若かったのでしばらくは着ることもないだろうし、もしかしたら購入しても数年はそのままになる可能性もあると思い、めったに着ないのであれば安いものでも用意しておくだけでもいいかと感じていました。
しかし、安いものになればデザイン性はいいのがあったとしても素材が安っぽいので避けた方が良いという話を聞いていたので、ある程度の予算を出して揃えるつもりでいました。
失礼のないようなものであまりおばさんっぽくならないようなものを探していて、リボンのついたデザインに決めました。
リボンと言っても細いひものようなリボンになっているので、強調することもなくて違和感がないデザインです。
膝下程度の長さのワンピースのウエスト部分に細ベルトをしてリボンを結んだような形をしており、その上から丈の短いボレロタイプの上着がセットになっていました。
■ブラックフォーマルはワンピースタイプが人気
夏の暑い時期にはワンピースだけで着用し、秋冬にはボレロを着用してオールシーズンで使えるタイプです。
数回着用するシーンがあったのですが、みんなが黒い服を着ていながらも白っぽい黒のブラックフォーマルスーツで安っぽいなと感じる人もいたので、自分も安いものを購入していたらこんな風に見られていたかと思ってある程度の値段を出しておいてよかったと感じました。
それから10年ほどたって結婚することになり、嫁入り道具としてブラックフォーマルも相手の家の人間になるにあたって恥ずかしくないようなものを揃えたいと再び購入することに決めました。
自分も年齢を重ねたこともあって、リボンがついているボレロタイプになれば少し若すぎると感じるようになったこともありました。
高価なものを購入するのなら、長く着ても違和感のないデザインがいいと思い、ジャケットは丈が長めでワンピースのスカート丈もふくらはぎが半分隠れるような長さを探しました。
結婚をして相手の親戚のおじさんの葬儀があってすぐに着用する機会がきたのですが、冠婚葬祭会館で全てお任せして行うというのが今日は一般的であるものの、自宅に大勢の人を招待してもてなすというスタイルだったので、嫁としての私はお手伝いとして料理を作ったり来てくれた人へ飲み物をついだりといったこともしなければなりませんでした。
そんな時にも、ジャケットを脱いでワンピース姿にエプロンをしても動きやすいようなゆったりとしたデザインのワンピースを選んだことで、作業がしやすくて非常に役立ちました。
■ブラックフォーマルは年齢に合わせて買い換える必要もあり
ブラックフォーマルスーツは、一般的なスーツと比べてみれば着用する機会も少ないので予算を抑えたいところですが、長く着用できるものを選ぶとともに年齢に合わせて買い替える必要も出てくると思います。
もしかしたら一度も着用しないで10年たってしまうこともあるかもしれませんが、必要になった時に購入するのでは時間がなくていいものが見つからない可能性も出てきます。
高くてもいいものを選んで用意しておくことは大人としてのマナーでもあり、自分の周りの人に不幸事が起きずにいつまでも健康で長生きしてもらうためのお守りにもなると思います。
他の人から目立ち過ぎないもの、高品質で見劣りしないものを選ぶ必要があり、普段着るような短かめのスカート丈や体にフィットしたシルエットはスタイリッシュであっても避けた方が無難だと感じました。
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